テーマはtDiary 1.1.0以降で使えるようになった、日記の見栄えを簡単に変更する仕組みです。テーマはCSS(カスケーディングスタイルシート)で実現されているので、CSSの書き方がわかれば作ることができます。CSSの書き方についてはここでは述べません。以下には、tDiaryのテーマを作るときの約束事だけを説明します。
tDiaryのテーマは、インストールディレクトリにあるthemeディレクトリに入っています。tDiary標準セットではdefault.cssだけ、フルセットではテーマ集にあるすべてのテーマが入っています。フルセットの構成を見ればわかるように、テーマファイルはthemeディレクトリにまとめて入っています。このため、CSSや付属のイメージファイルには何らかの命名規約が必要です。また、テーマファイルの内容にも多少の縛りがあります。これを以下のように定めます。厳密な意味での規約ではないので、守るも守らないも作者の勝手ですが、多くの人に利用されるのですから、できるだけこれに沿うように作ってください。
なお、実際のエレメントやクラスがtDiary上で持つ意味は、付属のdefault.cssにコメントとして書かれていますので、参考にしてください。
tDiary.Netには、テーマ・ギャラリー<http://www.tdiary.net/theme.rhtml>というページがあります。テーマ集に登録されたテーマはここでスクリーンショットともども一覧することができます。ここに表示されている作者名やコメントは、テーマファイルに一定のフォーマットで書かれているものを自動的に抜き出しているものです。
最初からこのフォーマットで書いておくと、テーマ集に入った時に見栄えがします。以下にそのフォーマットについて解説します。
/* Title: クローバー Revision: $Revision: 1.3 $ Author: ただただし Access: sho@spc.gr.jp License: GPL Comment: 四つ葉のクローバーの葉をあしらった、シンプルでかわいらしいテーマ */
この説明は、テーマファイルの最初のコメント(「/*」から「*/」の間)に記述します。「キー」と「値」を「: 」で挟んだ形式で、1項目1行で書きます。日本語を書くときは、文字コードをEUC-JPにして下さい。
各項目の意味は以下のとおりです。なお、現在ギャラリーで利用されている項目はTitle、Author、License、Commentだけです。
テーマの見え方を確認するための、テストベンチ<http://www.tdiary.net/themebench.rhtml>というページがあります。ギャラリーのスクリーンショットと異なり、こちらでは様々なエレメントの見え方や、代表的なプラグインの表示を確認することができます。テーマ作成時に利用してください。