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マック、過去最大の減益

 ハンバーガーチェーンなどを展開する日本マクドナルドホールディングスは6日、2002年12月期連結決算予想の下方修正を発表し、当初61億円だった純利益を5億円に引き下げた。今年7月に持ち株会社に移行したため、単純比較はできないが、前期の単体決算と比べ約95%減と、過去最大の減益幅になる。

 デフレに立ち向かうため、今年8月にハンバーガーを59円に値下げしたものの、来店客数の減少に歯止めがかからず、売上高も3206億円と約11%減の見通しとなった。「デフレ商法」が空振りし、かえって固定費負担で利益率を落とす結果になった。年間配当30円は維持する方針。

 記者会見した八木康行社長は「もう1度原点に返って売り上げ向上を目指す。ハンバーガーの価格は継続しながら、新商品を出していくことで来年度は増収増益を図りたい」と話した。

 マクドナルドは、牛海綿状脳症(BSE)問題をきっかけに売り上げの落ち込みが始まり、その後も既存店売上高は今年11月まで14カ月連続で前年割れが続いている。

 厳しい決算を踏まえ、本年度の新規出店数を当初の220店舗から183店舗に縮小する。来年度も新規出店を本年度の半分以下に抑制、不採算店の閉鎖も本年度の115店以上とする予定だ。

 同社は不振脱却のため、9月にはサンドイッチ店展開、10月にはセットメニューの選択肢拡大などと手を打っている。八木社長は「来年度は既存店舗の強化を進め、若い女性らを対象とした新しい味を出していく」としている。


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